2014年7月2日水曜日

もうひとつの記念日

昨日はエオの谷の誕生日でした。
9年前、ほんとにほんとに、めいっぱい思いの詰まった第一歩でした。
そんな大切な記念日が、昨日、またまた素敵な素敵な記念日になりました^_^

今年満88才の公誉さん(ウェスタンネームです)、エオ仲間の中で最高齢です。
そんな公誉さんの夢が、「馬で駆けりたい!」だったのですが、昨日、それが現実となったのです!

なんだか嬉しくて嬉しくて、そして、なにより乗り終えた後の公誉さんの笑顔がとっても輝いていて、そんな素敵な瞬間をともに過ごせたことに、感無量のNeoとTearでした。


公誉さんは、レッスン前、Neoがミッキーの調整を始めると、いつも、
「馬も体操しよるけん、わしも体操せにゃ。」
と、お茶目な笑顔でストレッチを始めます。
日々の鍛錬と乗馬前のストレッチのお陰で、馬にまたがる時には、一切の手助けを必要としません。
もちろん、乗る台さえも。
公誉さん曰く、
「台を使うたら、馬に乗った気がせんのよぉ(笑)なんせカッコウがようない(笑)」
なるほど^_^
断固たるポリシーがあっておいでです。

そんな会話から始まるレッスンですが、馬に乗ってのNeoとの会話も弾みます。
ちょっとしたNeoのアドバイスに、
「おっ!この方が楽な^_^なんでも自然体ってことですの。」と。

速歩の後に、
「ちょっと歩きながら休憩もしましょうね」とNeoが言うと。
「そうですの 。お馬さんにも休憩が必要ですよの。」
ほんとは、公誉さんの休憩のつもりだったんですが、馬思いの優しい公誉さん^_^
ゆっくり歩く馬上で、
「空気が気持ちええ」
と、全身で馬上を満喫する姿を見ているのは、嬉しいものです。
「ミッキーさんは賢い馬ですのぉ。
話しかけたらうなづくような気がします。」
そんな言葉も嬉しいです。

そして…
「今日は、調子が良さそうなので、調馬さくを外してみましょうか。」
というNeoに満面の笑顔!
Tearはドキドキ…

いざ!
パカラッ、パカラッ、パカラッ…
「そうそう、そうですよ!」
Neoの声とミッキーの足音。
パカラッ、パカラッ、パカラッ…

「うわぁ〜 」
歓声が響き渡りました。
実は、この日、公誉さんの大親友のLaramieも偶然、エオの谷に来ていたのです。
この瞬間に立ち会えたLaramieは、まさに必然だったのでしょう。


「ありがとね。ありがとね。ありがとね…」
馬から下りた公誉さんは、何度も何度もミッキーにお礼を言い、頬ずりしていました。
「私の終わりの人生を楽しく楽しくさせてもろうて有難いことです。」
そんな言葉を頂く私たちやミッキーの方が、どれだけ有難いことでしょうか…


「本当に公誉さんって、凄いですよね…。」
と言うTearに、
「あらゆることに対して、人生の総仕上げをするぞって気迫がすごいんですよ。ほんと、見てるだけで勇気がもらえます!」
とLaramie。
Laramieの言葉から、今まで公誉さんと一緒にいた歴史と強い絆が感じられました。
本当に、NeoもTearも、この瞬間の公誉さんにどれだけの勇気をもらったことでしょうか。

そんな、まわりの感動はさておき、ご本人はいつも通りの自然体。
「なんで、今日、あんたがここにおるん ?! テレパシーがいったんじゃない?! 」
とLaramieに戯けてみせ、
「神さんの引き合わせですのぉ。」
としみじみ親友とこの日に出会えたことに感謝していました。

大親友とはいえ、お互いご自分のペースでエオの谷に来られるので、実はLaramieが公誉さんのレッスン姿を見るのは、昨日が初めてだったのです。

「すごい巡り合わせですよ!」
とLaramie。
本当に、凄い巡り合わせだと思います。

みんなから、祝福を受けての公誉さんは、ちょっぴり照れて、
「先生がいいですけんの。調子にのりました^_^」
と謙虚に、初駆歩を振り返っていました。

エオの谷の誕生日は、素敵な親友同士の語らいのひと時と、最高齢のエオ仲間の駈歩記念日になりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿