2012年7月16日月曜日

心の闇(アリスの物語4)

今、アリスと一番仲良しで遊び相手だったルナ・レイの厩舎の前でこのブログを書いています…

さて、アリスですが…
無邪気な大きな仔犬との日々を重ねる度、無邪気さの奥の闇が見えてくるようになったのです。
そして、アリスの「心の闇」のことは、実はもうひとつの家族には、話していませんでした。
この事実を伝えるのは、あまりに残酷に思えたのと、ただただ心配をかけるより、アリスの闇が少しでも薄れるのを待ちたかったのです。
いつか、アリスを囲んで笑って話せる日が来ると信じて…。
早すぎる突然の死は、その機会が訪れる前にやってきてしまったのでした。

今、きっと、このブログを読んでいただいているであろうアリスの家族に、tearは思いの全てを込めて綴っています。

話を戻しますが、仔犬はとても多感です。
仔犬の時期をどう過ごしたかで、その犬の一生が決まると言っても、過言ではありません。
そして生後7週〜12週が、最も大切な時期だと言われたりもします。

アリスは、エオの谷に来るまでの間、ブリーダーさん(繁殖家)のところで多くの時を過ごしたと聞きました。
そこで、どのようなことがあったのか定かではありませんが、厳しさもたくさんあったのではないかと、推測しています。

食欲旺盛なはずの成長盛りのアリスは、餌にあまり興味がありませんでした。
最初の家族も、それに困り、ずっと手から少しずつ与えていたと聞きました。その上、下痢気味な状態が続いていたらしいのです。

エオの谷には、その頃アリスの他に3頭の犬がいたのですが、老犬の空(ラブラドール)と風(ビーグル)でさえ食欲旺盛でした。
若犬ボコ(現在は老犬になりましたが)は、言うまでもありません。

そんな3頭とアリスを同じ場所で、食事させることで、食事の楽しさは伝わっていきました。
下痢の方は、エオの谷に来てまもなく治まったのです。

犬も人と同じで、精神的なしんどさは、食べることや胃腸の働きに影響を及ぼしたりします。

食事が改善されたアリスですが、気になることは尽きませんでした。

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