2011年6月22日水曜日

風のレクイエム2

またまた梅雨空に戻ったエオの谷です。
昨日のいいお天気が嘘のよう…。


先月…亡くなったエオ仲間が、最後にエオの谷を訪れたのは2月の雪の日でした。

今年の雪は本当に多く、山道は馬の膝くらいまで積もっていたのです。

そんな雪の中、元気な笑い声が馬上に響いていたのを覚えています。

その日も、エオ仲間仲良し2人は一緒でした。
全然性格の違う2人ですが、本当に気が合うらしく、いつも一緒に馬に乗り、お互いがお互いの素敵な笑顔を引き出し合うような親友同士…そんな感じだったでしょうか。


先週…そのひとりの状況を説明するお母さんの横で、大きな瞳に涙をいっぱいにためて気丈に立っていたエオ仲間…。
「あれからも、またエオの谷に一緒に行こうねと約束していたのに、なかなか来られなくて…。やっと約束が守れました。彼女は、お母さんや妹も馬に乗せてあげたい、一緒に乗りたいと言っていたので、きっと喜んでくれると思って…。」と、彼女のお母さんや妹さんを誘ってくれたのでした。

彼女が家族や親友から、どれほど愛されていたのかを感じずにはいられませんでした。


梅雨の晴れ間の中、家族や親友と一緒に、彼女は確かに馬上にいたと思います。


馬上で、ずっと笑顔を絶やさない彼女のお母さんと妹さんに、思い出す限りの馬に乗った彼女の話をした気がします。

緑に囲まれた林道を歩きながら、
「馬に乗ると風景が違って見えますね。」
「娘は、こんな気持ちでいつも乗っていたんですね。」
「馬に乗って、neoさんやtearさんと、いろんな話をするんだと娘がいつも言っていました。」
「あんなに誘われていたのに、もっと早くに一緒に乗ればよかった…。」
馬上から、ぽつりぽつりと零れる言葉に、胸がつまってしまいました。

娘さんが見た景色を…
お姉さんが感じた風を…

おふたりに馬たちが静かに伝えている横を、いい表せない気持ちで歩いた朝でした。


彼女と…もっともっと話をしたかった…。
彼女と…もっともっと一緒に馬に乗りたかった…。
思い返せば、キリがありませんが…。

でもやっぱり、彼女と出会えたことに感謝しています。
ありがとう…エオの谷に来てくれて…。
ありがとう…neoとtearと出会ってくれて…。
何度言っても足りない「ありがとう」で、今は胸がいっぱいです。


「娘は、みなさんの心の中でずっと生き続けるんだと思います。」
彼女のお母さんの言葉が、neoとtearの心に響いています。


エオの谷の風の中には、いつだって彼女はいるから…。
風が彼女を感じさせてくれたら…、悲しい時は一緒に泣こう…、楽しい時は一緒に笑おう…。

ずっと…、彼女の愛した馬たちと一緒に…。

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