「希望の光」は決して消えない…
ルナ・レイ…そして、今君がここにいる…
ピンキーがレイを身ごもっていた時、実は同時にハートも身ごもっていた。
予定日はほぼ同じ、そしてお腹の子馬の父親も同じ。
ピンキーとレイにかかりきりだった10日間、予定日が過ぎたハートは、悠然と淡々と日々を過ごしていた。
neoもtearもレイに付き添いながら、もちろんハートの出産が気になっていたのだけれど。
そんな心配をよそに、いつもと全く変わらないハートを見ていると、不思議と気持ちが落ち着いた。
ハートには、ピンキーのこともレイのこともわかっていたのかもしれない。
いつだって神秘的な馬だったから。
レイがピンキーのもとへと旅立った時も、気がつけばハートがずっと見つめていたりした。
予定日を過ぎても変わらず元気なハートと一緒に、林道を歩くことが日課になっていた。
春の木洩れ日の中、ハートと肩を並べて歩くひとときは、心がほっこりとする時間だった。
「あっ、可愛い花が咲いたよ。」
「ほら、あそこにチョウチョが…」
そんな時、ハートは隣で美味しそうな草を探している。
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