胸騒ぎがする中、足早に戻った厩舎で、なぜか違和感を感じていた…。
いつもと変わらず、馬たちが夕飼いの乾草をはむ音が響いている。
けれど、いつもとは違う聞き慣れない音が混じっているのだ。
「ペチャッ、ペチャッ、ペチャッ…」
……え!?
……もしかして……
慌てて明かりをつけた。
……!!
胸騒ぎは的中。
ハートは子馬を産み終えて、生まれたての濡れた体を舐めていたのだった。
……!!
「もう出てる!!早く来て!!」
携帯を手に、しどろもどろにそれだけ言うのがやっとだった。
心臓がドキドキしておさまらない。
なんだか、安心したような、がっかりしたような複雑な気持ちだった。
息子とneoが息を切らせてやって来た。
……!!
2人とも絶句。
「あーあ…」
息子の口から思わずため息がこぼれていた。
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