2010年10月19日火曜日

希望の光…10

2009.5.10…20:00…

胸騒ぎがする中、足早に戻った厩舎で、なぜか違和感を感じていた…。

いつもと変わらず、馬たちが夕飼いの乾草をはむ音が響いている。
けれど、いつもとは違う聞き慣れない音が混じっているのだ。

「ペチャッ、ペチャッ、ペチャッ…」

……え!?

……もしかして……

慌てて明かりをつけた。


……!!
胸騒ぎは的中。

ハートは子馬を産み終えて、生まれたての濡れた体を舐めていたのだった。

……!!

「もう出てる!!早く来て!!」
携帯を手に、しどろもどろにそれだけ言うのがやっとだった。

心臓がドキドキしておさまらない。
なんだか、安心したような、がっかりしたような複雑な気持ちだった。

息子とneoが息を切らせてやって来た。


……!!
2人とも絶句。

「あーあ…」
息子の口から思わずため息がこぼれていた。

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